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「普通は」って、誰の普通?
まずは資金計画。大事なお金の話。
「普通は」って、誰の普通?
文:株式会社あいFP事務所 代表取締役 ファイナンシャルプランナー 菊地智恵 氏
先日ふと気づいたのですが、私、お客様との面談で「普通は・・・」って結構言っていました。でもその「普通」は金融や不動産業界の普通。家を建てるのが初めての方にとっては、普通でもなんでもありません。住宅ローンの審査なんて人生でそう何度も受けるものじゃないですから、知らないことが多くて当たり前です。
というわけで最近は、「普通は」「だいたい」「早めに」を封印する努力をしています。
「早めに」って、いつですか?
「早めにお返事ください」と言われたら、何日後だと思いますか? 明日? 1週間後? 人によって全然違いますよね。なので今は「○月△日までに」と具体的に日付で言います。頭金も「ある程度」ではなく「今回なら300万円くらい」。書類も「一覧を揃えておいてください」ではなく源泉徴収票2年分と住民票1通などの1つ1つを説明します。時間は掛かりますが、揃える方はイメージしやすいはずです。
それから、面談の内容は忘れるものです。私自身もそうなので断言できますが、1時間の話は家に帰ると半分くらい消えています。しかも「次に何をするか」という一番大事なところに限って。なので面談の最後には「今日決まったこと」「次にやること」をメモにしてお渡ししています。
ルールには理由も添えます。「審査中は車をローンで買わないでくださいね」も、新しい借り入れが審査に影響するからとわかっていれば、「じゃあスマホの分割払いは?」と自分で気づいてもらえるようになります。
「今なら払える」ではなく 「これからずっと払える」か
そして、何千万円の話をその日のうちに決める必要はありません。一度持ち帰って、ご家族と話して、なんなら一晩寝てから決めてください。
ご家族で話すときは、今の暮らしだけでなく10年後、20年後の暮らしもぜひ想像してみてください。子どもの教育費がかかる時期、車の買い替え、親の介護のこと。住宅ローンはそのすべてと並走します。「今なら払える」ではなく「この先もずっと払える」かどうか。そこを一緒に考えるのが、私(FP)の仕事です。
聞くのは、ちっとも恥ずかしくない
「こんなこと聞いていいのかな」と思わなくて大丈夫です。わからないのは、たいてい説明がわかりにくいせい。つまり説明する側の宿題です。
家づくりは、いきなり土地や間取りから考えるより、「自分たちはいくらまでなら無理なく払えるのか」を先に知っておくと、ぐっと進めやすくなります。大きい買い物だからこそ、ちゃんと納得して決めてほしい。会津での家づくりを楽しむためにも、まずは予算を知るところから始めてみてください。
更新日:2026年10月27日

菊地 智恵(きくちともえ) 氏
株式会社あいFP事務所 代表取締役。ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、貸金業取扱主任者。会津若松市出身。住宅ローン取扱業務の経験後、『特定の会社に属さず、客観的な立場から住宅購入をサポートできる
ようになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするファイナンシャルプランナーとして、第三者的な立場から住宅購入相談を行っている。住宅購入では『知っているか知らないか』だけで将来の家計に1,000万円以上の違いが生まれることから、正しい知識の普及にも努めている。2022年春から、「マイホーム買い方辞典」というサイトも開設した。
















