そのお掃除方法、わが家でも大丈夫?

水廻りの達人に聞く!
第39回 そのお掃除方法、わが家でも大丈夫?
~大掃除の前に知っておきたい、お手入れの基本~

文:クリナップ株式会社 会津ショールーム 柴田 ゆりえ 氏

今年もだんだん年末に向けて、大掃除を意識する季節となってきましたね。お掃除グッズも洗剤も次々と商品が登場し、SNS等でも様々なお掃除方法が紹介されていますよね。手軽に試せる方法も多く、やってみようと思う方も多いのではないでしょうか。

一方で「お手入れの方法がわからない」「SNSで紹介されていた方法を試したら、素材を傷めてしまったがどうしたらよいか」というご相談をいただくこともあります。

そこでお掃除方法を試す前に確認していただきたいポイントが「どんな汚れ」なのかと「どこについているか(素材)」です。

 

☆まずはどんな汚れなのかを確認

水廻りのお手入れは基本的に汚れが蓄積される前に中性洗剤を使用して定期的にお手入れするのがおすすめです。それでも落ちにくい汚れがあると、もっと強い洗剤を使えば落ちるのでは?と考えてしまいがちですが、場合によっては素材への負担が大きくなってしまったり、洗浄力が強ければよいとは限りません。

そんな時に知っておきたいのは、汚れの性質に合わせてお手入れをする方法です。例えば油汚れや皮脂汚れなどは酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹。石鹸かすや水垢などはアルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸で落としやすかったりします。ただし、重曹やクエン酸もすべての住宅設備に使用できるわけではありません。素材や表面加工によって、変色や痛みにつながる場合がありますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

☆次にどこについているのかを確認

水廻りには、ステンレス・ガラス・陶器・樹脂などさまざまな素材が使われています。同じような素材でも硬さや表面加工、仕様など種類も豊富です。さらに、素材同士をつなぐ『目地』など、特にお手入れに配慮が必要な部分もあります。

そのため、洗剤だけでなく何を使ってお手入れするかという道具選びも大切です。

スポンジ、ブラシ、メラミンスポンジ、スポンジたわしなどそれぞれ汚れを落とす力や素材への影響が、道具によって異なります。しっかり落としたいからと力を入れてこすりすぎてしまったり、研磨作用のある道具を使用したりすると、汚れだけでなく素材を傷つけてしまうことがあります。落としたい汚れと守りたい素材の両方を考えて洗剤と道具を選びましょう。

 

 

 

 

☆SNSのお掃除方法を試す前に、ひと呼吸

SNSなどでお掃除のヒントを得た時に、そこで紹介されている設備や洗剤、道具がご自宅のものと同じとは限りません。例えば同じように見えるキッチンの天板や浴室の壁でも、メーカーやシリーズによって、素材や表面加工、仕様などでも異なります。SNSで見て大丈夫だったから、我が家でも大丈夫とは限らないのです。いつもと違った洗剤や道具を使う前には、ぜひ一度ご使用の住宅設備の取扱説明書を確認してみて下さい。製品ごとに推奨されているお手入れ方法や、仕様を避けた方がよいことも記載されています。

正しいお手入れで、住まいを気持ちよく長く大切に使っていきたいですね。

 

更新日:2026年10月27日


柴田 ゆりえ(しばた ゆりえ) 氏
クリナップ株式会社 会津ショールームに勤務。
キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー2級、食育インストラクター3級。
「水廻りの達人」として、ショールームで日々お客様目線からアドバイスをしている。

 

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