ヒートショックの事故を防ごう!

水廻りの達人に聞く!
第14回 ヒートショックの事故を防ごう!

文:クリナップ株式会社 会津ショールーム 柴田 ゆりえ 氏

会津の寒い冬に備える季節が近づいてきました。以前お風呂場でのヒートショックについて書かせて頂きましたが、未だヒートショックによる死亡事故は多い傾向にあります。そこで今回は、ヒートショックの事前対策を改めて紹介します。

 

ートショッといえば洗い場で倒れているイメージがあるかもしれませんが、実は湯舟の中で亡くなる方が多いのです。
それは寒さで縮んだ血管が湯舟に入った温かさで広がり、ヒートショックを起こし意識障害により溺れてしまうからです。

 

ポイント!
 →血圧が乱高下しないよう温度差をできるだけなくす温度のバリアフリーが大事!
湯舟をぬるめのお湯にしたり、手足などにかけ湯をして慣れさせてから入浴したりと、身体に負担の少ない入浴方法を心がけましょう。

 

お風呂のリフォームを検討されている方は、特に壁や床・天井の見えない部分こそしっかりとチェックをしておきましょう!
一言に保温材が入ったお風呂といっても、保温材の材質や厚みで断熱効果は全然違います。寒くなってから慌てて対策をせず、早めにじっくり検討しておくことをオススメします。

 

 

 

ヒートショック対策にHotウォールを。

入浴前の洗面室から、入浴中の浴室、そして入浴後の洗面室まであたたかな空間を保ちます。

「Hotウォール」とは、輻射熱で洗面室をあたためる壁付暖房です。基本プラン等にオプションとしてつけることができます。

 

Hotウォールを取り入れたあたたか入浴スタイル

1.入浴前【Hotウォール】※オプション

体に優しい輻射熱で洗面室の寒さをやわらげます。90分で室温を約+10℃にあたためます。
タイマー機能で効率的に運転を管理。省エネにも貢献します。

 

 

 

洗面室に寒さ対策をすることで、部屋同士の寒暖差が少なくなり、
ヒートショックの原因となる血圧の変動を抑えます。

 

 

 

2.入浴前【床夏シャワー】※アクリアバス標準装備

 

わずか1分で、床面の温度を25℃に。

脱衣所にあるスイッチを押すだけで、床にシャワーを自動で散布。床だけでなく、蒸気のあたたかさが浴室内に広がって、浴室全体をあたためます。そのため、ヒートショックのリスクも低減します。

 

 

3.入浴中【浴室まるごと保温】※アクリアバス標準装備

 

入浴後30分でも、浴室は20℃以上。

天井や壁、フロアの裏側まで、浴室全体を保温材で包みました。入る時からあたたかく、ヒートショックのリスクを低減します。

 

 

 

4.入浴後【Hotウォール】※オプション

入浴前にあたためた温度のままなので、お風呂上がりの寒さをやわらげてくれます。

 

 

 

 

 

 

9月に入り、これからだんだんと寒くなってくる季節になるので、こうした商品でヒートショックによる事故を未然に防ぎましょう!

 

 

更新日:2022年9月1日


柴田 ゆりえ(しばた ゆりえ) 氏
クリナップ株式会社 会津ショールームに勤務。
キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー2級、食育インストラクター3級。
「水廻りの達人」として、ショールームで日々お客様目線からアドバイスをしている。

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