進化しているIHヒーター

水廻りの達人に聞く!
第13回 進化しているIHヒーター

文:クリナップ株式会社 会津ショールーム 柴田 ゆりえ 氏

 最近では「IHヒーター」という言葉も聞き慣れた言葉になってきた様に感じます。天板がフラットなガラスのプレートなので飛び散った油やふきこぼしもサッと拭けるお手入れのしやすさは魅力の一つでもありますが、火を使わず鍋自体を発熱させるので袖への火移りや扇風機などの風の影響も受けず、立ち消えの心配がないなどの安全性の面も選ばれる理由ではないでしょうか。一方で「火力が弱いのでは?」「鍋振りが出来ないのでは?」などと思われている方もまだまだ多い様です。進化した近頃のIH性能を少しご紹介します。

火 力

●エネルギーのロスが少なく強い火力を生み出します。炒め物の高火力はもちろん湯沸かしスピードもあっという間!スピーディにお料理が出来ます。
料理メニューに合わせてIHが火力や時間などを自動でコントロールしてくれる機能もありますよ!

鍋振り

初期の頃は鍋を離すとエラー表示になってしまうものもありましたが、近頃は鍋底の温度検知センサーが高性能になってきたこともあり、多少の鍋振りや食材投入で鍋の温度が下がっても、IHが鍋底温度を素早くキャッチし復帰するので、おいしく調理できます。

お手入れ

注目は魚焼きグリル部分です。深型トレーで油はねをガードし、庫内自体を汚さないタイプやグリル内もフラット構造で手を入れてつるんと丸拭き出来るタイプなどが人気です。また、脱煙・脱臭機能がついていたりと魚だけではなく、ハンバーグや唐揚げ、蒸し料理や煮魚、パンやローストビーフなど食材を入れてお任せでおいしくできてしまうので、その間にもう一品や子供との時間に費やしたり・・・なんて事も。お掃除のストレスから「使わない」なんて選択肢はなくなりますね!

IHのメーカーや種類によって特徴も様々、バリエーションも豊富なので自分の使い勝手に合わせてどんな機能が必要かじっくり比較検討してみると良いと思います!

 

もっと!IHヒーターを知ろう!

多彩な料理が簡単にできます

IHのグリルでは、オーブン機能もついているタイプも人気が集まっています。
魚を焼くだけでなく、ジューシーに焼けるハンバーグや、鳥自身の脂分でヘルシーに仕上がる唐揚げも作れます。


また専用フタ付きトレータイプを使えば、グリルで肉じゃがや魚の煮つけなどの「煮る」、
アクアパッツァや蒸し鶏などの「蒸す」、お惣菜や冷凍食品の「温め」などもできます!
火加減を見張っていなくても自動で調理してくれるので、その間にもう一品作ったり他の家事が出来たり、有効に時間が使えますね。

アクアパッツァやローストビーフなど、お店で食べるイメージが強いメニューも、材料を入れてスイッチポンでおいしく出来てしまいますよ!

そしてなんとパンも!袋に材料を入れてコネコネ生地をまとめて発酵から焼きまで、約1時間でできます!色々な具を入れたり自分好みのアレンジパンも簡単。

また後片付けも、トレーを洗えば終わりなのでとっても簡単です!

 

鍋の幅も広がっています

IHでは、鍋底が平らで鉄やステンレスなど使用できる鍋が限られてきます。
しかし通常は使用できないアルミ鍋なども、オールメタル機能がついていると使えるようになります!
便利な機能を利用して、選択の幅を拡げましょう。

 

汚れを手軽に落とすには

クリームクレンザーを、丸めたラップにつけてこすると、簡単に汚れを落とせます!!

放置していた頑固なこびりつきには、クリームクレンザーを汚れに垂らし、ラップを掛けしばらく置いてから、最後に水拭き→カラ拭きで仕上げましょう!

※市販の「汚れ防止シート」は、鍋底の温度を計るセンサーが正しく働かず発火の恐れや故障の原因になるので、使用しないでください。

 

更新日:2022年7月8日


柴田 ゆりえ(しばた ゆりえ) 氏
クリナップ株式会社 会津ショールームに勤務。
キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー2級、食育インストラクター3級。
「水廻りの達人」として、ショールームで日々お客様目線からアドバイスをしている。

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