外壁は塗装・張り替え・重ね張り、どれがいい?

お話:仙波塗装工業株式会社 代表取締役 仙波 弘行 氏

大切な家を守る塗装を知ろう!

普段はあまり縁のない「塗装」。
奥が深くて実はけっこう面白いんです。これから家を建てる方も、建ててからしばらく経つ方も、ぜひ知っておいてください、塗装のこと!

今回のテーマ「外壁は塗装・張り替え・重ね張り、どれがいい?」

◇外壁にはどんな種類があるの?

外壁には、セメントと砂を混ぜる「モルタル」や、セメントに繊維質を加えた「窯業(ようぎょう)系」、アルミニウムや亜鉛でメッキされたガルバリウム鋼板が主流の「金属系」、断熱性に優れた軽量気泡コンクリートの「ALC」など、様々な種類があります。それぞれ性能、価格、デザイン性などが違います

◇外壁の張り替え・重ね張りとは?

張り替えは今の外壁を新しいものに替えること。壁自体を新しくするので、腐食や凍害がある不健全な壁にはこの方法がベストでしょう。重ね張りは今の外壁の上から新しい外壁を張ることです。既存壁の撤去がないので工期や価格面に優れている方法と言えるでしょう。

◇外壁の塗装にもメリットがあるの?

張り替え・重ね張りと比べると低価格と言えます。また塗装は吹付、こて、ローラーなどで豊富なデザインを再現できたり、既存の壁の模様を隠したくない時に透明なクリアー塗料も使えたりと、応用力も高いです。もちろん、防水・防カビ・断熱など機能面も向上します。ただし、既存の外壁が健全な状態であることが前提条件です。もし腐食などが進んでいる不健全な外壁に塗装をしても、どうしてもすぐ劣化してしまうので。

実は塗装は単一な一色だけでなく、多彩な仕上げが可能だ。


外壁の種類や状態によってどのメンテナンスを選ぶかを決める、それが答えのようですね。なかなか分からないという場合は、プロに聞くと良いでしょう。

結論 外壁メンテナンスは、まずプロに相談。(編集部の見解です)

更新日:2019年8月31日


仙波 弘行(せんば ひろゆき) 氏
仙波塗装工業株式会社 代表取締役。
一級建築施工管理技士、二級建築士の資格も持つ。会津若松市出身。

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