特集!会津の屋根を知ろう!
今年の会津は、観測史上最大の積雪を記録するなど、大変な冬を過ごしています。こんな時に家で気になるところの一つが屋根ですよね。雨風や暑さ寒さを防ぐ屋根は、当たり前ですが、家に絶対必要です。 今回は知っていそうで知らない、屋根の特集です。
一言で屋根と言ってもいろんな屋根があるんですね!でも、会津の屋根はどのようなものが多いのでしょう?
雪国だからやっぱり傷みが早いのでしょうか?メンテナンスはどれくらいの周期でするのでしょう?
次のページでは、そんな疑問を、
屋根メンテナンスのプロにお聞きしてみました!

仙波塗装工業株式会社 代表取締役 仙波 弘行 氏
屋根のメンテナンスと言うと真っ先に思いつくのが塗装ですよね。そこで長年会津の屋根塗装をされている「仙波塗装工業」さんにお話をうかがいました。
Q1.まず、他の地域と比べて会津の屋根の特徴はありますか?
会津は雪が多いので、その重みから家への負担を減らすように、トタンやガルバリウムなどの軽く雪が滑りやすい金属屋根にしている家がほとんどではないでしょうか。また同じ理由で急な勾配にしている家も多いです。
Q2.雪が多い会津はやはり屋根も傷みやすいのでしょうか?
雪が積もり過ぎると重みで家自体が傷むこともあるかもしれません。屋根自体も雨や雪が多過ぎると傷むかも。会津だから屋根が早く傷む、ということはないですが、日中常に陽をあびる厳しい条件の部位ではあります。
Q3.では会津の屋根の塗り替え周期は何年くらいが多いですか?
もちろん環境によって違います。しかし一般的には、新築から10年〜15年ほどで塗り替えて、その後は7~10年周期が多いです。塗り替え時期の判断は難しいでしょうから、その1年ほど前にプロに診断してもらうのをお勧めします。
Q4.その周期をなるべく長くすることはできるのでしょうか…。
塗り替え時の塗料の種類によって耐久性が変わります。塗料は、30年前はアクリル、20年前はウレタンが主流でしたが、現在ではほぼシリコンです。順に価格も高くなりますが、耐久性も上がります。その上にフッ素塗料があり採用するお宅も増えています。20年の耐久性をうたうものもあります。
Q5.安いからいい!と思ってもまたすぐ劣化するような塗料ではかえって損なのですね。それでも、できるだけ施工金額を抑えたいです(笑)
そうですよね(笑)それにはやはり複数の業者から相見積もりを取って比較するのが一番良いと思います。ただ、品質を落として金額を下げていたりする業者も中にはいます。例えば屋根塗装は三度塗りが基本ですが、一~二度しか塗らないようなところも。 あとは、屋根と外壁を別々に塗り替えると足場代がその都度かかってしまうので、同時に施工することも費用を抑えることになります。
Q6.塗装費用の他に足場代も必ずかかるのですか?
勾配が緩やかな屋根で安全が確保できる場合以外は、今は安全のために必ず足場を架けます。足場代を無くして見積もり金額を抑えて受注に繋げる業者もいますが、高所作業で危険ですし、いい仕事ができません。しっかりした仕事をしてほしいし、自宅の屋根から人が落ちたら嫌ですよね…。
Q7.本当ですね…。優良な業者さんから相見積もりをとることが大事ですね!でもその業者さんの見分け方って難しそうですよね。
やはり地元の業者だったり、知り合いの紹介だったりが信頼できるかと思います。それと、相見積もりについても、メールや書面ではなく、直接会って話してみることで見積もりの中身はもちろん考え方や姿勢が分かると思いますよ。
『色あせ、 傷付いた屋根が こんなにキレイに!』
Q8.最後に読者の皆さんにお伝えしたいことは?
なかなかご自分では、どれくらい屋根が傷んでいるかなど、分からないことが多いと思います。場合によっては塗装より張り替えしたほうが良いこともあります。まずは早めにプロにご相談されることをお勧めします。
取材協力:仙波塗装工業 株式会社
TEL:0242-37-3305