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病害虫の対策
庭×暮らし×のいえ
病害虫の対策
病害虫は主に2種類あり、葉や枝、幹などを食害するものを虫害、葉や幹などを変色・変形させたりするものを病害と呼んでいます。特に後者は空中湿度が高くなる梅雨の時期に多く発生し、植物たちの健康を害してしまいます。
虫害の代表的なものはケムシ、アブラムシなどで、植物が食べられているところが観察できます。対して病害の代表的なものは黒点病やうどんこ病などですが、これらの病気はよく観察しないと病気になっているかどうかの判断がつかず、気がつけば病気がまん延していることが多いです。
対策ですが、まずは植えてある植物たちがどのような病害虫に罹病しやすいかを調べるところからはじめましょう。例えばバラだと4〜5月にアブラムシやうどんこ病、6〜9月には黒点病など、植物たちによって罹病しやすい病害虫が異なります。また、植物たちの環境によっても異なります。病害虫が発生してしまったら、名前を調べましょう。名前が分からないと殺虫剤や殺菌剤などの薬剤を選択することが出来ません。軽度であれば、罹病している箇所を切り取るのも有効です。
病害虫の多くは、植物が枯れるまで害することはほとんどありません。なぜなら、病害虫は植物たちから栄養を頂いているので、植物たちにはそこそこ健康でいてもらわないと来年頂く栄養がなくなってしまうからです。
絶対に消毒しなければならないわけではありませんので、上手に病害虫とのお付き合いをしてください。
更新日:2025年6月24日
古川 雄一(ふるかわ ゆういち) 氏
「陽樹園」代表。会津若松市内の造園会社に17年在籍後、独立する。
様々な資格を持ち、独自のスタイルで作る庭は高い評価を得ている。
樹木医、一級造園施工管理技士、一級造園技能士、松保護士、自然再生士。