ファイナンシャルプランナーってなに?

文:株式会社あいFP事務所 代表取締役 ファイナンシャルプランナー 菊地智恵 氏

◇ファイナンシャルプランナーって何する人?

ファイナンシャルプランナー(以下FP)」って何する人?と聞かれることがあります。

“お金についてアドバイスをする人”とかアバウトに答えてますが、本当はあまりそんな風に思っていません、すみません。

【自分の出した数字(ライフプランシミュレーション)に責任を持てる人】だと私は思っています。

 

◇「大丈夫」には数字の根拠が必要です

最近のご相談で、「『〇千万の家、建てても大丈夫です!』とFPから言われていますが、本当に大丈夫でしょうか?」という方が増えています。

「大丈夫」と言うからには、しっかり計算(ライフプランシミュレーション)して、大丈夫という数字の根拠がなければなりません。

数字を出す上で、大切なことは細かくヒアリングをすることですが、FPによって、聞き方が違ったりすれば、老後に残るお金が「何千万円」も違ってきたりします。数字を操作している等ではなく、ヒアリングの仕方の違いだと思うのですが、結果全く異なるプランになることは多々あります。

家を建てる前のライフプランについては、セカンドオピニオンも必要です。

 

◇「安心」と「幸せ」を思う、FPの責務

「この数字なら安心して家を建てられますよ」と言えることはとてもうれしいことです。

お客様の夢を分けてもらったような気持ちになって、一緒にワクワクできます。

でも、お客様が聞きたくないことを、しっかり伝えるということも大事な仕事です。

忖度してもその方の為にはならないですからね。

プランを信じて家を建てる方も当然おられるので、FPは責任重大です。

FPの仕事は保険に入ってもらうことでも、無理に家を建ててローンを組んでもらうことでも、投資させることでもなく、未来の数字をしっかり計算させていただく、とても責任あるものなんですよね。

ご相談者の方の、家を建てた後の“安心”と“幸せ”を考えてくれるFPに、ぜひプランを作ってもらって欲しいなぁと、心から思います。

更新日:2020年2月27日


菊地 智恵(きくちともえ) 氏
株式会社あいFP事務所 代表取締役。
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、貸金業取扱主任者。会津若松市出身。住宅ローン取扱業務の経験後、『特定の会社に属さず、客観的な立場から住宅購入をサポートできるようになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするファイナンシャルプランナーとして、第三者的な立場から住宅購入相談を行っている。住宅購入では『知っているか知らないか』だけで将来の家計に1,000万円以上の違いが生まれることから、正しい知識の普及にも努めている。

関連記事

家コムからのお知らせ

ページ上部へ戻る