病害虫との付き合い方

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病害虫との付き合い方

梅雨に入り雨の日が多くなってくると、病害虫が多く発生するようになります。病害虫には葉や幹を食害するアブラムシ、毛虫、コガネムシなどの昆虫や幼虫。葉や枝に異常をきたす菌やウイルスなどがあります。一度病害虫が発生してしまうと、植物は「不健康」な状態になります。例えば、毛虫に葉を食害されると、葉の数が少なくなってしまうため、光合成の量が少なくなり弱ってしまいます。弱ってしまうと抵抗力が落ちてくるので、他の病害虫に罹りやすくなってしまい、何種類もの病気や虫害が重なってしまうことがあります。

対処方法としては、殺虫剤や殺菌剤の散布、粒剤を土に撒いて薬剤を植物に吸収させるタイプの二種類があります。殺虫剤や殺菌剤を散布する場合は、葉の表面だけでなく葉の裏側、幹、枝までしっかりと散布して下さい。また、虫や病気に直接当たらないと効果が薄くなってしまうので病気や虫がどこにいるのかを観察しながら散布して下さい。

次に粒剤を土に撒く薬剤ですが、この薬剤は殺虫、殺菌効果のある成分を植物に吸収させ、病害虫を寄せ付けないようにすることができます。ただし、土に撒いてから効果がでるまで10日程度かかるので、病害虫が発生する前には散布を終えてください。また、効果が持続するのは約一か月程度なので、一か月に一度は散布するようにしてください。

更新日:2023年6月26日


古川 雄一(ふるかわ ゆういち) 氏
陽樹園」代表。会津若松市内の造園会社に17年在籍後、独立する。
様々な資格を持ち、独自のスタイルで作る庭は高い評価を得ている。
樹木医、一級造園施工管理技士、一級造園技能士、松保護士、自然再生士。

 

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