庭木のメンテナンス

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庭木のメンテナンス

庭に木を植えると必ず必要になってくるのがメンテナンス(お手入れ)です。メンテナンスと一言で言っても、来年も花が咲くように、伸びすぎたから、背が高くなってしまったから小さくしたい、など様々な理由があってメンテナンスを行います。まず来年も花が咲くようなメンテナンス方法ですが、春に花が咲くタイプ(3月~6月)の樹木は花が咲き終わったら切り戻します。春に花が咲くものの多くは、8月,9月頃までに翌年の花芽を形成するので、花が終わってすぐに切り戻せば翌年も花を楽しむことができます。夏に花が咲くタイプ(7月~8月)は翌年に伸びた枝に花芽を付けるので翌年の春までに切り戻せば良いことになります。樹種によって花芽を形成する時期が異なるので、お家に植えてある木を花が咲く様にメンテナンスする際には花芽を形成する時期を調べてみて下さい。

次に小さくしたい場合ですが、落葉樹であれば葉を落としている冬~春、常緑樹であれば春がメンテナンス適期ですが、お庭の樹木の場合は、夏に葉が沢山付いていると暑苦しく感じるので夏場に落葉樹も常緑樹もまとめてメンテナンスすることが多いと思います。その際に注意していただきたいのは、メンテナンスで減らす葉の量は樹木全体の30~50%にすることです。夏場に全体の葉の量の60%以上を切ってしまうと、衰弱して抵抗力が落ちてしまうので、病害虫が付きやすくなってしまいます。

更新日:2024年8月27日


古川 雄一(ふるかわ ゆういち) 氏
陽樹園」代表。会津若松市内の造園会社に17年在籍後、独立する。
様々な資格を持ち、独自のスタイルで作る庭は高い評価を得ている。
樹木医、一級造園施工管理技士、一級造園技能士、松保護士、自然再生士。

 

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