住宅ローンは長期固定、借入金額は柔軟性

まずは資金計画。大事なお金の話。

住宅ローンは長期固定、借入金額は柔軟性

文:株式会社あいFP事務所 代表取締役 ファイナンシャルプランナー 菊地智恵 氏

住宅ローン適用金利の長期固定金利と変動金利に1%以上の開きが出てきましたね。長期固定金利が上がってきているので、低い変動金利を選択する方が7~8割程と言われています。圧倒的に変動金利を選んで返済している方が多いということになりますが、ずーっと低い金利が続くということでは無く、変動金利は半年毎に金利の見直しがあり、金利の変化に伴い、返済額も変化していく可能性がある、と言うことはご存知のことと思います。まだまだ低い変動金利を選びたいけれど、これから上昇することは確実だから判断に迷う・・そういう方も多いのではないでしょうか。

では、選ばれている通り、住宅ローンを組むなら変動金利なのか?ですが、私は圧倒的に長期固定金利が合う方の方が多いと思います。

もちろん金利を選択するには、現在の金融資産状況・借入金額・返済期間を鑑みてになるので、100人が100人全期間固定というわけではないですが、キャッシュフロー表を作ってしっかり計算すると、大半の方が返済計画を立てやすい全期間固定が合っています。

“FPって全期間固定勧めがち”、とか、“フラットを売りたいからでしょ”と言われそうですが、そうでは無く、買い物をする時に支払う金額がわかりません、という状態で買う人っていないと思うのです。でも変動金利ってそういうことですよね。借りる時に総支払額がガチッと確定するって私は重要だと思います。

とはいえ金利が高いからどうしようという方、確かに金利は上昇してきているのですが、その前に、借入金額は合っているでしょうか?

金利はコントロール出来ませんが、借入金額はご本人で決めるものです。毎月の返済が大変にならない借入金額にして、その金額に合った物件を建築・購入していくことが正しい資金計画になります。

家は人生最大の買い物ですが、旅行、趣味、転職、早期リタイア、他方への移住等々、他のことも我慢せず楽しめる、「柔軟性」を持って家造りを楽しめたらいいですね。

更新日:2024年6月24日


菊地 智恵(きくちともえ) 氏
株式会社あいFP事務所 代表取締役。ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、貸金業取扱主任者。会津若松市出身。住宅ローン取扱業務の経験後、『特定の会社に属さず、客観的な立場から住宅購入をサポートできる

ようになりたい』という想いの元独立。住宅購入を専門とするファイナンシャルプランナーとして、第三者的な立場から住宅購入相談を行っている。住宅購入では『知っているか知らないか』だけで将来の家計に1,000万円以上の違いが生まれることから、正しい知識の普及にも努めている。2022年春から、「マイホーム買い方辞典」というサイトも開設した。

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