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植物たちの雪害
庭×暮らし×のいえ
植物たちの雪害
今年の冬の大雪は私たち人間にとっても植物たちにとっても、辛く厳しい冬となりました。春になると大量に降り積もった雪が噓のように一斉になくなり、枝折れや根元から折れてしまった植物たちを見てがっかりされた方も多いかと思います。
雪が積もるまではなんとか耐えていた植物たちも、雪解けと一緒に枝が下に引っ張られてしまい、枝折れや倒木となってしまいます。特に地面に近い枝やシダレザクラなどはかなりの枝折れ被害がありました。また、サクラなどの横方向に枝を伸ばす性質があるものやマツの木のような冬も葉をつけている常緑性の樹木なども雪の重みに耐えられずに枝折れしているのを目にします。
枝折れを起こさないようにするためには、雪が降ったら早めに枝葉に積もった雪を降ろして、地面に近い枝が雪に埋もれていたら掘り起こしてあげるのが良いです。しかし、今年のような大雪になってしまうと車や通路の雪かきで精一杯で、植物の事まで考えてあげるのは難しかったかもしれません。
枝が折れてしまった際の処置ですが、枝が裂けてしまったものはロープやヒモで固定しても基本的には元には戻りませんので切除するしかありません。
切除した切り口にはホームセンターの園芸コーナーなどで売っている切り口保護剤を塗ってもらうと良いです。病害虫が発生する前の方が良いのでなるべく早めに処置してあげて下さい。
更新日:2025年4月25日
古川 雄一(ふるかわ ゆういち) 氏
「陽樹園」代表。会津若松市内の造園会社に17年在籍後、独立する。
様々な資格を持ち、独自のスタイルで作る庭は高い評価を得ている。
樹木医、一級造園施工管理技士、一級造園技能士、松保護士、自然再生士。