システムバスのカビ予防

水廻りの達人に聞く!
第10回 システムバスのカビ予防


文:クリナップ株式会社 会津ショールーム 柴田 ゆりえ 氏

浴室のお手入れは夏がオススメではありますが、年末に向けて大掃除する方も少なくないかもしれません。
浴室のお手入れの悩
みで一番聞かれるのが「カビ」です。カビの発生は「温度」「湿度」「栄養」が3大要素なので、まさに浴室はカビの温床というわけです。
3つの条件が揃うと“あっという間“に発生し、適度なお手入れで対処しないと取り返しのつかない状態になってしまいます。

 

カビ発生の3大要素と対処法

1  温 度

カビが好きな温度は20~30℃

防止策 浴室温度を早めに下げる!

浴室温度を下げるには、いきなり冷水ではなく、熱いシャワーで水アカ・石けんカスをしっかり流しましょう。
その後カビの生えやすいポイントを中心に冷水をかけ、浴室内の温度を下げます(45℃以上でカビは死滅するといわれています)。

 

2  湿 度

カビが好きな湿度は70%前後

防止策 長めに換気!

入浴後は必ず浴槽フタをして、換気扇をできるだけ長く回しましょう(その際、システムバスなら浴室窓・ドアは閉め、ドアのガラリは開いて換気してください)。

 

3  栄 養

水アカや石けんカスはカビの大好物

防止策 しっかり洗い流す!

入浴後は壁や床に飛び散った泡は、しっかりと洗い流しましょう。

 

それでもカビが生えてしまったら…

1、塩素系カビ取り剤をカビの生えている部分に撒布します。
2、浴室内を換気しながら2~3分置いてシャワーで しっかり洗い流します。

Point! 目地のあたりをカラ拭きして最後に消毒用エタノールをスプレーしておくと、再発防止効果大!

 

カビが生えにくいお風呂

ひと昔前は、お風呂の天井から水滴がよくポタポタと落ちていました。
そう、結露です。それはまさに浴室内のカビが生えやすい環境を作ります。

逆に言えば、結露が起きにくいお風呂であれば、カビが生える確率はグンと低くなるわけです。

例えばクリナップのアクリアバスでは、「浴室まるごと保温」が標準仕様となっています。
結露が起きにくく、カビが生えにくいお風呂です。


元々カビが生えにくいお風呂があるなら、それを選びたいですよね!

 

 

~意外と知らない!?豆知識~

システムバスの、他の場所のお手入れ方法も見ていきましょう

風呂フタ
週1度程度、汚れからカビが発生する前に。

浴室用中性洗剤をスポンジに付けて、溝の部分を中心にこすります。

水で洗い流したら、そのまま立てて置き、しっかりと乾かします。

 

なかなか落ちないカビや水アカには。

浴カビの部分にペーパータオルを敷き、塩素系カビ取り剤を吹き付け1時間ほど置いて、最後に水でしっかりと洗い流します。

 

換気扇
月1度程度、フロントパネルのお手入れ。

1,電源を切り、フロントパネルの両脇を持って下へ引っ張ります。

2,フロントパネルの取り付けフックがスプリングにひっかけてあるので、フロントパネルをスライドして外します。

3,取り外したフロントパネルは、浴室用中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸けながら、歯ブラシで汚れをこすり落とします。

 

半年に1度、本体の汚れがひどい時に。

1,浴室用中性洗剤を付けた柔らかい布で拭き、汚れを落とします。

2,洗剤が残らないよう完全に拭き取り、よく乾かした後、フロントパネルを元に戻します。

 

シャワーヘッド
1,シャワーヘッドの中を洗いたいときは、このようにして外します。

2,中に水を通してすすぎます。

3,ヘッドの穴に異物が詰まっていると思われる時は、竹串でつついてみてください。

更新日:2021年11月24日


柴田 ゆりえ(しばた ゆりえ) 氏
クリナップ株式会社 会津ショールームに勤務。
キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー2級、食育インストラクター3級。
「水廻りの達人」として、ショールームで日々お客様目線からアドバイスをしている。

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