我が家快適化計画!

文:クリナップ株式会社 会津ショールーム 柴田 ゆりえ 氏

水廻りの達人に聞く!
第4回 我が家快適化計画!


家に居る時間が長い今こそ、大掃除や最近人気のDIYではなく、おうちが快適になる「整理収納」にチャレンジしてみませんか?

整理とは不要なモノを取り除き、必要なモノを分類すること。

そして収納とは「しまい込むこと」ではなく整理したモノを使いやすい状態に収めることを言います。

整理をしてから収納する、この順番を守らないとなかなか整った部屋は長続きしません。雑誌等で紹介されている収納の形だけを真似してもあっという間に元に戻ってしまいます。

そうなる理由はモノの整理がされていないからなのです。


★整理収納上手になるための4ステップ★

STEP1 理想を書き出す

まずは理想のイメージを具体的に考えて下さい。

「探しものをせず物の取り出しもスムーズに楽しく料理したい。」「子供に自分で出掛ける準備や片付けをして欲しい。」など、目的や効果を書き出してみます。

 

STEP2 モノを整理する

次に「A:よく使ってる」「B:時々使ってる」「C:全く使ってない」「D:壊れたりして使えない」の4つにモノを分け、Dは処分、Cはもう一度使うか見極めて、モノの量を減らします。

 

STEP3 配置を考える

そして整理したモノをスムーズに出し入れできる、目的にも沿った配置を考えます。

 

STEP4 指定席を決める

最後に指定席を決めます。誰が見てもわかる状態にラベルを付けたりすると元の位置に戻しやすくなります。

 

整理収納」で物を把握する事で、探しものが減って余計なモノを買わなくなったり、スムーズに楽しく生活できたりして時間やお金、心にもゆとりが生まれます。

快適・便利な収納は、ゆとりのある暮らしにつながると思いますよ。

 

 

<意外と知らない豆知識>

「分類や配置の仕方も知ろう!」

前述の「整理収納上手になるための4ステップ」のSTEP2「モノを整理する」の補足です。

モノを物は使ってこそ価値があり、モノが増えれば管理(手間・費用)が増えるので、しまっておく事はもったいないのです。

上の図のように、自分の意志でしかモノは入ったり出たりしないので、意識して入った量と出す量を考えないと増える一方になっていきます。

ダイエットと一緒かもしれません。

ついモノが増えてしまう原因を以下に挙げてみます。

 

in 「使う目的以外で」モノが増える原因

見栄…〇〇が持ってるから。

福袋・バーゲン…お得だから!「欲しいから」より「得」を買っている。

粗品…もらえるからもらう。

流行…流行っているから買ってみる。

感情…イライラして。うれしくて。

 

out 「使ってないけど」モノが捨てられない原因

高価…使っていないけどもったいない気がする。後で値打ちが上がりそうに思える。

完全な形…シリーズがそろっているなど。

壊れていない…家電とか。

使いきっていない

捨て方が分からない

小さい…片方なくしたアクセサリーなど

しがらみ…おみやげなど

しつけ…物を大切にしなさいと言われてきた言葉

迷信…命が宿っていると思い込む(ぬいぐるみとかは供養に出せる)

これらに注意して、モノを整理し、おうちをスッキリさせましょう。

 

整理収納5つの鉄則

1.適正量の決定

ライフスタイルに合った必要なモノの量を決めましょう!

Point  自分で管理できる量を自分で意識し自分で決める。

服なら1週間で着る服の量を季節ごとに考えてみたり、食器なら1年に1度使うか使わないかで分けてみたり…。

 

2.動作・動線にかなった収納

生活動作・生活動線を意識して収納場所を決めましょう!

Point  動作数=アクション数をなるべく減らす。出入り口の動作、散らかりやすい環境は避ける。

動作 身体に合わせた使いやすさ          動線 いかに効率よくするか

ストレスがかからない順としては中→下→上

 

 3.使用頻度別収納

使用頻度ごとに分け、よく使うモノから収納場所を決めましょう!

Point モノにも食べ物のように賞味期限があり、時間経過によって価値が変化する。

使用頻度:

1…毎日使う

2…2〜3回に1回使う

3…週1回程度使う

4…月1回程度使う

5…年1回程度使う

の指定席を優先すると良いです。

 

4.グルーピングの効果

複数で1つの仕事をするモノを1つのグループとみなして一緒に収納しましょう!

Point グルーピングしたモノはそのグループを壊さないように収納する。

朝食にパンを食べる時に必要なジャム・バター・チーズ・クリームチーズなどを1つのトレイに乗せてそのまま冷蔵庫にグルーピング収納しておけばそのトレイをさっと出すだけでOK!

 

5.定位置管理

モノの指定席を決め、使ったらそこに戻しましょう!

Point そのモノに関わる全ての人が定位置を知っておくこと。

みんなが指定席を把握できるように「ラベル管理」すると中身がひと目見てわかりやすくなり、決めた定位置が崩れにくくなります。

 

☆当社クリナップ(株)ショールームアドバイザーは、全国どこのアドバイザーも整理収納2級を取得し、キッチンの整理収納アドバイスなど使い勝手の面でもサポートをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。

 

更新日:2020年5月29日


柴田 ゆりえ(しばた ゆりえ) 氏
クリナップ株式会社 会津ショールームに勤務。
キッチンスペシャリスト、整理収納アドバイザー2級、食育インストラクター3級。
「水廻りの達人」として、ショールームで日々お客様目線からアドバイスをしている。

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